Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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 MIAMI TIKI のグリップ!
 他では見たことない? Tikiのグリップ!
 以前から気になっていたことなのですが、映画のマイアミ・バイスで使われたインフィニティーのTikiに付いていた黒いグリップは一体どこ製なのか?と言う疑問です。 ここのホームページのお客さんからも「どこ製なのか知っていたら教えてください!」とメールで質問されました。 私も興味があったのでじゃあ調べてみましょうと言うことで引き受けました。 彼はプライム製のTikiを持っているそうで、バイス・ファンなのであのグリップを捜しているのでした。 去年の11月ぐらいのことです。


Tikiと同じオフィサーズ・サイズのグリップ


こちらはフル・サイズのグリップ!
 SVのホームページを見るとハイ・キャパのグリップ部分はオン・ラインで販売しているのですが、普通のフレームについているウッド・グリップは見当たりません。 他のウッド・グリップはよく見かけるダイヤモンド・チェッカーでホーグあたりで簡単に手に入る物なのですが、ホームページのトップにあるフォト・ギャラリーに出てくるガンの中に黒いグリップが付いている物があります。 Tikiに限らずフル・サイズのフレームにこの黒いグリップが付いている物もあり、デザインは基本的にはダイヤモンド・チェッカーなのですがグリップ表面の周囲にはチェッカーが無いデザインとなっています。 他では見ないデザインなのですが、以前ガン・ショーへ行った時にスター9mmオートにこのデザインのグリップがあるのを見て「あ!Tikiと同じだ!」と思ったことがありました。


マイアミ・バイスで使われたTiki!


スター・モデルB 9mmオート
このグリップがルーツでしょうか?
 どうしたら手に入るのか? まずストレイヤー・ボイトに電話してみました。 電話は留守電だったので、質問があるのでコール・バックして欲しいと伝言を残したところ、3時間ぐらいたってかかってきました。 ウッド・グリップの事を聞いてみると「あれはホーグのグリップですよ!」と言う返答! ホーグなら社長、副社長とは知り合いなので話は簡単です。 さっそくE−Mailで副社長のパトリック・ホーグ氏にマイアミTikiの写真を添付して問い合わせて見ました。 すると「うちではSVにはグリップを出してないよ!」と返ってきました。 「しかしチェッカリングのプログラムを変更すれば作るのは難しくなさそうだから、このメールをそのままウッド・グリップ・セクション・マネージャーのリチャード・スミスにまわしておくので彼から返事をさせるよ。」との事! しかし、待てど暮らせど返事が来ません。 何度かメールを出したのですが、何も言って来ないので忙しいのか?とも思いましたが、ちょうど今年の2月にラスベガスでショット・ショーがあるのでそのときに直接会って話をすることにしました。 会場でやっと捕まえた副社長に聞いたところ、「え?返事は出したのでPekoの返事を待っていたんだよ!」 「え?届いてないよ!」 と言うわけでその場でウッド・グリップ・マネージャーのMr.スミスを紹介され、サンプルを2つ作ってもらうことになりました。
 グリップ・サンプル! あれれ??


ホーグから送られてきたグリップ!
 1週間ぐらいしてグリップが出来たという連絡をもらい、さっそく送ってもらいました。 しかし送られてきたグリップは見た感じちょっとマイアミTikiのグリップと印象が違います。 周囲のチェッカーのない部分が少し細く、それにフル・サイズのグリップで出来てきたのです。 Tikiはご存知のようにフレームはオフィサーズ・サイズですので、これではマズイ!(笑)


  しかしこの特注のグリップ、これはこれでなかなか悪くないのですけどね! この世にまだ2セットしかありません。





淵の幅が少し狭くてちょっと違うなあ!


自分のにつけてみました。 まあこれはこれで悪くはない?
 そこでもう1度、Mr.スミスにメールを送り、オフィサーズ・サイズで作りなおしチェッカーのない部分の手直しもお願いしました。 しかし、やはり2週間ぐらいたっても何も返事がないので、直接ホーグのMr.スミスに電話したところ、「彼はもうやめていないです!」と言う返事! では新しいマネージャーは?というと就任したばかりで何やら忙しいので、その人宛にもう1度お願いしたのです。 結果は? もちろん何も返事がない!(笑) う〜ん、困ったなあ! せっかくだから手に入れてあげようと思ったのに、こんなに手間取るとは! そこでもう1度、SVに電話してどこのグリップかを聞こうと思って何度も電話してメッセージを残したのですが、今度はぜんぜんかかってきません。 それではと、メールに写真を添付して問い合わせてみたのですが、やっぱり返事がありません。 どうもここのカスタマー・サービスはなっとらんなあ!
 ストレイヤー氏からのメール!
 1度約束したことですから何とかしたいなあと思っていたので、今度は少し攻め方を変えて「私はGIBBONS LTD,の社長のマイク・ギボン氏の友人でPekoと言います。 添付した写真は映画『マイアミ・バイス』で使われたTikiですが、このガンについているグリップはどうしたら手に入りますか?」とメールをもう1度送ってみました!(笑) 
 するとなんとブランドン・ストレイヤー氏じきじきに返信メールをいただき、このグリップを分けてくれると言ってきました。 これでやっと本物のマイアミTikiのグリップが手に入ります。 さっそく2セットオーダーし、1セットは質問されたホームページのお客さんに、もう1セットは自分の資料用にということでお願いしました。 五日後ぐらいに届いたグリップは確かにマイアミTikiと同じ物です。 しかしこれはよく見るとウッド・グリップではなく、どうも硬質のラバーもしくはプラスチックが素材のようです。 表面の感じはウッドのようで、ホーグのブラック・エボニー(黒檀)のグリップとあまり大差がないのですが裏側を見ると木目が見えません。 私はてっきりウッドだと思い込んでいたので電話した時もウッド・グリップについて聞いていたわけで、それがそもそもの間違いだったかもしれません。(笑) このグリップはSVのオリジナルで他では買えない物のようです。 半年以上かかりましたが、やっと解明できてほっとした次第です。 ホームページのお客さんもひじょうに喜んでいただけました!


SVから送ってきたマイアミ Tiki と同じグリップ!


裏側を見ると アレ?木製じゃない!


ホーグのグリップは木目が見えます!
 ホーグのTikiグリップ!
 と、ここまで書いたところでホーグ・グリップのウッド・グリップ・マネージャーのロバート・カーター氏から連絡が入り、オフィサーズ・サイズのグリップ・サンプルが出来たよ!と添付写真といっしょにメールで言ってきました。 こちらも写真を見るとなかなかの出来のようです。 せっかくなのでこちらも2セットお願いしました。(笑)


ホーグから送ってきたマイアミ Tiki グリップ


左がホーグ!今度はなかなかうまく作ってくれました!


最初の1つ目の1の数字!


チェッカーの交差角度が少し違いますね!
 あ、しまった! 私はオフィサーズ・サイズの1911を持っていないので買わなくては!(笑)
 しかしこのグリップはやっぱりTikiにつけてこそ生きるのですよね!


                                              6/8/2008
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