Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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 Seecamp
 Double Action Commander
 月刊ガン1978年4月号
 シーキャンプと言えば古くからのガンマニア(死語?)の方はガン誌でイチロー・ナガタ氏が初めてレポートしたシーキャンプのダブルアクション・コマンダーがまず頭に浮かぶと思います。(私もそうです!笑) もしくはウェスタン・アームズの固定スライド・ガスガンの方でしょうか? しかしその後、実銃をレポートした記事を見なかったように思います。 ですのでシーキャンプ=コマンダーみたいな図式が定着しているような感じでした。
 ルートヴィッヒ・ウィリアム・シーキャンプ(1901〜1989)


L.W.シーキャンプ氏とその息子さん
 シーキャンプというのは人の名前でしてL.W.シーキャンプという人はドイツでガンスミスのマスターだったのですが1959年にカナダを経てアメリカに移住して1971年までモスバーグ社(ショットガンで有名な)で銃器の設計に携わっていました。 1911が好きだった彼はそれをダブルアクションでキャリーできないかと思い、1973年に自分の会社 L.W. Seecamp Co.を息子と一緒に設立してガンスミスとして1911のダブルアクション・コンバージョンを得意とする仕事を始めました。 この時期はダブルアクションかシングルアクションかという論議が繰り広げられていた時期だったのでガンスミスの業績はかなり伸びたようです。 しかしながら1970年代の終わりにはブローニングBDA(のちのSIG)やその他の優れたダブルアクションの45が出てきたので業務はガンスミスから小型ダブルアクションオートの製造に移行していったようです。 今も残るL.W. Seecamp Co.の会社は当時からの同じ経営で引き継がれた会社なのです。


シーキャンプで検索すると今はこの小型ダブルアクション・オートが出てきます。
 シーキャンプのダブルアクション・コンバージョンは、依頼者がガンを持ち込んで精度のアップなどと同じように1つのメニューとして行われていたのでコマンダーに限らずガバメントやゴールドカップにも施されました。 またシーキャンプはダブルアクション・コンバージョンの権利をいくつかの会社に譲渡したのでトリガーやトリガーガードの形が色々あり、のちに出た1911コンパクトモデルのダブルアクションも多数存在します。 シーキャンプの会社でダブルアクション化された1911は2000丁にも及ぶそうです。(L.W. Seecamp Co.のサイトから引用しました。)


ガバメント・モデルのダブルアクション


こちらのコマンダーはたぶん後期型のトリガーガード


こちらはたぶんライセンス譲渡後のモデル


コンパクトモデルのダブルアクション・コンバージョン
 シーキャンプ・ダブルアクション・コマンダー
 今回紹介するダブルアクション・コマンダーは十数年前、ELANさんがガンプロのトシさんに探してもらい手に入れたもので、ガン誌で紹介されたガンに近い仕様で1972年製のシリーズ70コンバットコマンダーがベースになっていて、ダブルアクション・コンバージョンとカスタムバレルにトリガ―ジョブが施されサテン・ニッケルメッキがかけられています。 このガンの第一印象は非常にカチッと作られていて完成度の高さに驚きます。 ダブルアクションはスムースですしガン誌にレポートされていたシングルの時のトリガーの感触の悪さもこのガンではスパッとハンマーが落ちます。 工作も丁寧で後付け感がなく、まるで最初からこう造られたもののように完成度が高いです。 細部は写真を見ていただくとして何よりこの幅広でスムースなトリガーに感動しました。(笑) ダブルアクション・トリガーはダブルアクションだけを担っていてシングルアクションは元のトリガーを使っています。 ハンマーが起きた時にトリガー・バーがシングルアクションのシアーを邪魔しないようにうまく設計されているのですね。


シーキャンプの左側面


シーキャンプの右側面


バレルは交換されています。


コルトのマガジン


トリガーガードのチェッカリング! トリガーはこれぐらい幅広なのです!


トリガーピンは右から差し込んであるのでプレートで押さえられています。


ダブルアクション部分を分解してみました。 あ、ハンマーも外せばよかった!


ダブルアクション・トリガー、リターンスプリング、トリガーバー。


右側面はこのように加工されています。


ハンマー基部にピンが入れられていてトリガーを引くとハンマーが起きて行き、つめから外れて落ちます。


ハンマーが起きている時はダブルアクショントリガーで従来のトリガーを押してハンマーを落とします。


トリガーバーにはスプリングがずれないように溝が切ってあります。


トリガーのリターンスプリング・プランジャーが入る所。


ゴールドカップのように肉抜きがされてあるスライド。


側面が削られているのでシリアルナンバーは下に移してあります。


トリガーガードの上にLWSの刻印
 コルト社のダブルアクション・オート!
 コルト社がダブルアクションの45オートを出したのは他社よりかなり遅れて1989年にコルト・ダブルイーグルというモデルを出したのですが、後発にもかかわらずデザインはいまいち(私見ですが!)で1997年で製造中止となってしまいました。 リボルバーではいち早くライトニングというモデルを出したのにね! このダブルアクションのトリガー・バーはディスコネクターも兼ねていてどこかで見たようなデザインですね!


コルト・ダブルイーグル!


どこかで見たことのあるディスコネクター!
 コルトの1911試作ダブルアクション・モデル!
 シーキャンプがダブルアクション・コンバージョンを始めるずっと前にコルト社では1950年代初頭に1911のダブルアクション化に取り組んでいたようです。 ベースは見たところPRE’70の1911で(しかしランヤードリングがある?)スライドに第3のセフティーが設けてあります。 これはファイアリングピンをロックするのではなくファイアリングピン・プレートの中に面一まで引っ込ませるようになっています。 ご存知とは思いますがハンマーを下ろしてもファイアリングピンは短いので弾のプライマーまでとどかないようになっているので引っ込ませることによって発火させることができないようにするのですね。 このフォルムを見てどこかで見たような形だと気付く人は昔からのモデルガンファンですね!(爆) このガンのシングルアクション・メカニズムはやはり元のトリガーが見えないところに残っていて長いダブルアクション・トリガーで押すようになっているようです。 シーキャンプはたぶんこのメカニズムを参考にして独自のデザインにしていったのでしょうね。


第3のセフティーがスライドに! この間延びした形はどこかで見たような!(笑)


ひじょうに珍しい1911のダブルアクション試作モデル。


シリアルナンバーはここに!


トリガーを引くとトリガーバーのカーブの所で下に押されてハンマーが落ちる仕組み?
 今回は最初にレポートされてからほとんどお目にかかれなかったシーキャンプ・ダブルアクション・コンバージョンのコマンダーをレポートしてみました。 いかがだったでしょうか? ELANさん所有のこのガンを長い間預かっていたのですが、やっと試行錯誤を経てこのたびモデルガンとして製品にすることができたのだそうです。 そういうわけでせっかくなので今回実銃を紹介することにしたのです。 懐かしく思っていただけたら幸いです。


                                                1/14/2024


やはりどうしてもこのグリップを付けたくなるのは私だけでしょうか?(爆)


先発の固定スライド・ガスガンと最新のエラン・モデルガン
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