Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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アメリカの雑誌からひろったちょっと気になる話や知らなかった話!
223 Remington vs 5.56 x 45mm
 アメリカの雑誌を見ていてちょっと気になる記事を見つけたら皆さんに紹介しよう!と言うこのコーナー。 当たり前だと思っていたことが、ぜんぜん違っていたと言うことがけっこうあるものです。(自分が勉強不足なだけ?) 自分の勉強にもなるので今回も1つ紹介しましょう。
 223 レミントン & 5.56 x 45 mm は同じ物?
 5.56 x 45mm NATO と言えば、おなじみのAR−15/M−16系のライフルに使われているミリタリー・カートリッジなのは皆さんよくご存知だと思います。 そしてその民間バージョンが223レミントンと言うのも知られていることですが、実はこの2つのカートリッジには互換性がないというのをご存知でしたか? ひょっとすると事故にもなりかねないかもしれないのですよ。 この2つのカートリッジは外観や寸法はまったく同じなのですが、違いはそのプレッシャーにあるのです。 プレッシャーの測り方に違いがあり、223レミントンはその出口でプレッシャーを測ってその火薬量や種類が決まっているのですが、ミリタリー・カートリッジのほうはそのケースの中のプレッシャーを測ってその規格が決められているのです。 ですので、その表記の仕方が違うのですが、5.56 x 45mm のほうが223レミントンと同じ方法で測った場合、少しプレッシャーが高いのです。 
 そして、AR−15などのバレルには実は5.56 x 45mm 用バレルと223レミントン用バレルが存在するのですよ! 5.56 x 45mm 用のチャンバーは223レミントン用に比べ全体的に少し大きめの寸法で作ってあり(張り付き防止用?)、リードにあたる部分(ケースの先からライフリングが始まるまでの何もない部分)が、5.56 x 45mm 用のほうが223レミントン用に比べ倍の長さが取ってあるのです。 したがってそのリードの角度も緩くなっています。

 つまり、223レミントン用のバレルに223レミントンに比べ少しプレッシャーの高い5.56 x 45mm を入れて撃つと、撃発した瞬間にブレットがケースから出て2分の1の長さしかないリードを通ってライフリングに食いつく訳で、そこでもっとチャンバーのプレッシャーが上がってしまうのです。 
 リロードをする人は知っていることなのですが、5.56 x 45mm のケースのほうがプレッシャーが高くなるので223レミントンのケースより肉厚が厚いのです。 それでは火薬量を減らしてプレッシャーを下げれば良いのでは?と安易に考えがちです。 普通、ライフルカートリッジは火薬がブレットの所まで一杯に入っているのですが、そこに隙間が出来ると異常にプレッシャーが上がってしまい危険なのですよ。 45ACPなどのカートリッジは振ると音がして中に空間があるのがわかりますが、ピストル・カートリッジではプレッシャーがライフルに比べてもともと低いので隙間があってもプレッシャーが上がらないのです。 

 と言うわけで223レミントンのカートリッジを5.56 x 45mm 用のチャンバーで撃つのは大丈夫ですが、(セミ・オートやフル・オートの場合、作動しない時もある?) 5.56 x 45mm を223レミントン用のチャンバーで撃つのは、危険なのでやってはいけないのです。
  バレル・ツイストの話!
 223レミントンを5.56 x 45mm のチャンバーで撃つのは危険ではないですが、アキュラシーの点ではダメですね。 ボルトアクション・ライフルなどAR15系以外の223レミントン用バレルは普通バレル・ツイスト(ライフリングが何インチで1回転するか)は、1回転−12インチに設定されています。 また初期のM16/M16A1などM193弾薬を使うライフルも12インチに設定されています。 しかし、軽い弾頭だと遠射性能に劣るためNATO軍は弾頭重量を重くしたSS109を開発しました。 それに伴いアメリカ軍もほぼ同じ仕様のM855弾薬を採用したのはその筋に詳しい方ならご存知でしょう。 しかし、重い弾を遠くまで飛ばすためには弾の回転数を上げてやらないと持続しません。 その為、M16A2やM4などの最近のライフルはバレル・ツイストが1−7インチに設定されているのです。 ツイストが12インチのバレルでは安定した性能が得られないからですね。 M4が使う5.56 x 45mm(M855) は、90グレインと言う重い弾を使うもので中にコアが入っていてフルメタル・ジャケットですね。 一方223レミントンにはホロー・ポイントなどの弾頭重量の軽い物が35グレインからあるのです。 12インチバレルから撃つには60グレインが上限のようです。 7インチ・ツイストのバレルでは最低60グレインないと安定した性能が得られません。 そこで最近では市販のM4(モドキ)のバレル・ツイストは1回転9インチに設定されている物が多いです。これならだいたい70〜75グレインあたりまでカバーできるそうなので、最近のヘビー・ブレットでも大丈夫のようです。
 最後に、もしAR15タイプのライフルで5.56 x 45mm のチャンバーを持っているバレルであれば223レミントンも問題なく撃てます。 もしバレル・ツイストが1−7インチであれば60グレインより重い弾を、1−12インチのバレルであれば60グレインより軽い弾を使う必要があります。
 もし、223レミントンのバレルを持ったライフルを持っているのなら、5.56 x 45mm を使うのは避けたほうがいいのです。
 私はてっきり5.56 x 45mm のことは、またの名を223レミントンと呼ぶのだと思っていました。 もし、AR15系ライフルを撃つ機会がありましたら、このことを思い出してくださいね。


                                        アメリカン・ライフルマン誌より。

                                                    10/20/2007
 おまけ?
 ハンドガンのバレル・ツイストはライフルのそれに比べてゆるいのはなぜかご存知ですか?
それは、口径に対して弾の長さが短いからなんです。 コマを思い出してもらえればわかると思いますが、直径が大きくて縦に短いコマを回すのは、あまり勢いよく回さなくても簡単に長い間回りますが、直径が小さく縦に長いコマは勢いよく回さないとすぐ倒れてしまうでしょう? それと同じことなのです。 では、口径の同じ弾で重い弾頭だと必然的に弾の長さが少し長くなります。 ですから、軽い弾頭に比べてきついライフリング・ツイストが必要になるわけです。
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