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The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata) |
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Wanted Dead or Alive (1986) |
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ニック・ランダルのショットガン | |
今回もお題をいただきました Wanted Dead or Alive (1986)「ウォンテッド」 でルトガー・ハウワーが演じたニック・ランダルが使ったショットガンについて調べてみる事にしました。 この映画は皆さんご存知のスティーブ・マックィーンの出世作テレビ・ドラマ Wanted Dead or Alive (1958〜1961)「拳銃無宿」 と同じ題名で、その主人公ジョッシュ・ランダルのひ孫に当たるのがニック・ランダルという設定です。 | |
![]() レミントンのショットガン! |
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ランダル・カスタム | |
Wanted Dead or Alive と言うのは昔の西部開拓時代によく街角で貼り出された指名手配のポスターに書かれていた決まり文句で、捕まえたものに賞金を出すのですが、それは死体でも生きていてもどちらでもかまわないと言う意味でした。 そういう連中を捕まえて賞金をもらうのがランダルの仕事だったわけです。 あのウィンチェスター・モデル1892を切り詰めたガンは日本ではランダル・カスタムとして有名ですね。 アメリカではメアーズ・レッグというあだ名で知られています。 | |
ループレバーの大きい初期型 |
オクタゴン・バレルの後期型 |
元のガンはラウンド・バレルのカービンです。 |
この際なのでメアーズ・レッグについて少し書きます。 これはウィンチェスター・モデル1892カービンを短く切り詰めたもので、テレビで使用されたのは3丁だったということです。 そしてこのメアーズ・レッグには前期型と後期型が存在します。 前期型はラウンド・バレルのカービンから作られたものでループ・レバーは大きな「D」の形をしたものでした。 後期型はオクタゴン・バレルのライフルから作られたものでループ・レバーはナス型の小さめのもので、ハンマーはワイド・ハンマーで少し延長されていてファニングがやりやすいように改造されていました。 |
たぶん後期型が2丁あったと思うのですが、この3丁のうち後期型の1丁はロス・アンジェルス動物園の入り口の向かい側にあるジーン・オートリィー博物館に展示されています。 ここはSAA好きな人にはたまらないくらいたくさんのSAAが展示されています。 後の各2丁はコレクターの手にあるそうで話によるとそのうちの1丁はなんと $65000.00 で落札されたそうです! 口径は44−40のSAAカートリッジですが、腰のベルト・ループにはテレビでの見栄えをよくするために45−70の大きいライフル・カートリッジが刺さっていたのは有名な話ですね。 | |
ミュージアムに展示されている後期型 |
ハンマーが延長されています。 |
現代版メアーズ・レッグ | |
![]() ピストル・グリップのフォアエンド |
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たぶんこれだと思います。 |
さて、現代版ではニック・ランダルは賞金稼ぎの仕事で現代版メアーズ・レッグである短いショットガンを使うのですが、これはトリガー・ガードとエジェクション・ポートから見えるボルトの形からレミントンのモデル870ショットガンだとわかります。 フォア・エンドにはバーチカル・グリップが付いていて、ストックではなくピストル・グリップが付けられています。 このバーチカル・グリップですが、どうもどこかで見たような、、、、、、。 一番下の前側にスイベル・リングが付いているのはもしかして Choate Machine & Tool, Inc.社の物では?と調べたのですが、どれもフィンガー・チャンネル付いていて同じものが見つかりません。 もう古いので作っていないのかと思ったのですが、どこかで見たような気がするので古いカタログとかをひっくり返して見たのですがどうもわからないのです。 そして最後に開いたのが Gun Parts Corporationのカタログでした。 レミントン・モデル870のページに写真ではありませんがそっくりなものがあります。 私はたぶんこれではないか?と思います。 |
特注のグリップ? | |
![]() たぶん途中で継いであります! |
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問題なのはピストル・グリップのほうです。 こんなのは見たことありません! 写真を見ると私には途中で継ぎ足してあるように見えるのです。 見た感じ、かなり長いピストル・グリップなのですよ。 グリップの後側の下のほうにくぼみが見えます。 私が思うにこれはグリップを留めるスクリューの穴ではないかと思います。 ゴム製のようにも見えますしプラスチック製のようにも見えます。 しかし、上半分は木のストックを切って加工してあるようにも見えます。 これはこの映画用のオリジナル特製グリップではないかと思うのですがいかがでしょうか? | |
![]() SAAのようになで肩のグリップ |
![]() 見えにくいですがグリップの後に窪みがあります! |
レーザー・サイト・デバイス | |
![]() どこかで見たことのあるレーザー・サイト! |
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そしてフレーム・トップにレールを介して結構大型の(今見ればですが)レーザー・サイトがのっかっています。 このレーザー・サイトはどこかで見たような気がします。 どうもターミネーターの1作目でAMTハードボーラーの上にのっていたのと同じようです。 | |
ターミネーターのレーザー・サイト | |
![]() AMTハードボーラーとレーザー・サイト |
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いまさら語るでもない Terminator (1984) のAMTハードボーラーですが、ニック・ランダルのショットガンでは全然手がかりがないので、ついでなのでターミネーターのハードボーラーについても少し調べてみました。 映画公開当時、ガンに載せられたレーザー・サイトは大きなインパクトを見ている人に与えたと思います。 しかし、ターミネーターとAMTハードボーラーは良く語られるのですが、そのレーザー・サイトについてはあまり詳しく説明されていないのです。 まだまだ大型だったレーザー・サイトはやっとハンドガンの上に載せられるくらい小さくなったのですが、この第1世代のレーザー・サイトは、古いと言うこともありますが、もともとは軍事用に開発されたのであまり公にはなっていなかったようです。 レーザー・サイトとターミネーターはよく引用されるのですが、そのレーザー・サイトについては詳しく解説しているものはありませんでした。 画像を見ても刻印もステッカーも何も付いていないので、どうも謎のレーザー・サイトなのです。 | |
![]() レーザー・サイトには何も刻印がありません! |
![]() 強烈な印象を見ている人に与えました! |
今回、ターミネーターの映画をもう1度くまなく見たのですが、結局何もわからずじまい! と、ボーっとエンド・クレジットを見ていたら 「レーザー・プロダクト・コーポレーション」と言うところが、用意したと書いてあるではないですか! | |
![]() エンド・クレジットにちゃんと出ているではないか! |
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と言うわけでレーザー・サイトの出所はわかったのですが、この会社について調べても何もわかりませんでした。 もう会社自体がないのかもしれません。 | |
ランダル・カスタム・ホルスター! | |
![]() 特徴的なトリガー・ガードのところのデザイン! |
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![]() アルフォンソのショルダー・ホルスター |
さて、もう1つ気になるのはニック・ランダルの使うハンドガンとホルスターですね! ガンはH&KのP7M13のシルバー・モデルでショルダー・ホルスターは左脇にハンドガン、右脇にショットガンを吊るすようになっています。 詳細は写真からじっくり見てください。 このショルダー・ホルスターはトリガー・ガードのところのカットが独特の形をしているのとショルダー・ハーネスの肩の部分のデザインからたぶん ALFONSO の特注のショルダー・ホルスターだと思います。 左脇のP7のホルスターの下には太いP7M13用マガジンを入れるシングル・マグ・ポーチが付いています。 右脇にはショットガンを吊るす為の金具が付いていますね。 ショットガンの左側のトリガー・ガードのすぐ上にホルスターに吊るす為のフックが見えます。 |
![]() かなり太いマガジン・ポーチ |
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![]() ショットガンを引っ掛ける金具! |
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![]() トリガー・ガードの上にフックが見えます! |
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![]() 背中には手錠 |
![]() 前側にはナイフ! |
コールド・スティール・タントー・ブレード | |
背中には手錠を挟み、前側にはナイフを挿しています。 このナイフは Cold Steel 社の Master Tanto と言うモデルで、いわゆる日本の短刀をモチーフにしてデザインしたナイフですね。 | |
![]() 見たことのあるナイフ? |
![]() 短刀のようなデザイン! |
![]() コールド・スティールのタントー・ブレード・シリーズ! |
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その他のガン! | |
この映画にはロック・バンド、キッスのジーン・シモンズがテロリスト役で出演しています。 最近ではあまり見かけなくなったワルサーP38を使っていました。 その他にも最近では登場しなくなったガンや珍しいガンが結構出ていますね。 | |
![]() キッスのジーン・シモンズと最近ではあまり登場しないワルサーP−38 |
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![]() スターム・ルガー・セキュリティー・シックス |
![]() S&W モデル66 2.5インチ |
![]() S&W モデル27? |
![]() コルト・ゴールドカップ・ナショナル・マッチ |
![]() 映画ではあまり見かけない H&K21E マシンガン! |
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今回は映画が古いせいもありますが、わからない事ばかりでいまいちスッキリしませんでしたが、少しは参考になったでしょうか?(何の参考になるのか良くわかりませんが、、、。) パート2へ続く! 次回はスタハチにしましょうか? 5/21/2007 |
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