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The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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 Gibbons で見つけたガン? Part3

 Full Auto 92F & 1911A1 Long Slide!
 なんちゃって93R!?
 Gibbonsの第3弾はマシンガン・ルームを物色(?)していたら、懐かしのROBP COP3のオート9が壁に引っ掛けてあるのを見つけて 「まだちゃんとあるなあ。 あれ?1丁しかない! ん?何じゃこれ?」 とすぐ横に92Fをベースにした93Rモドキが壁に引っ掛けてあります。 それを見てすぐにオート9のスタビライザーをはずして93Rに改造したのだなとわかりました。 ジム・ボランド氏が亡くなってすばらしい技が見れなくなってしまったのでこの93Rモドキは今1つ出来が良くないですが、オート9ではスタビライザーをはずさないとスライドを抜くことができなかったので、スタビライザーが付いていないこれだと中の改造されたフレームの様子を見ることができます。 ジムがどのようにフルオートに改造したのかが、ずっと気になっていたので今回ちょっと紹介しようと思います。


92Fのフルオート・オンリー・モデル!


いわゆる93Rモドキです!
 以前にROBO COP3のオート9を紹介した時は、92Fと93Rのモデルガンで予想したのですが、今回スライドをはずしてみてだいたい思っていたとおりの改造でした。 しかし、このセミオートとしてデザインされた小さなスペースに見事にフルオート・シアが組み込まれています。 さすが!ジム・ボランド!!と言わざるおえません! スライド側は完全にスライドが戻った後でフルオート・シアが落ちるようにスライドの後ろのほうまで溝が切られていて最後の部分でシアを押し込みます。


真ん中のがフルオート・シア


うまく組み込んであります!


ブリーチに溝を掘り、最後の所でシアを押し込みます!


バレルの通る穴はポリッシュしてあります。


ロッキング・ラグは、削ってあります。


延長されているフィーディング・ランプ!
 ブランクで作動させるため、ロッキング・ブロックは削ってありロックしません。 その上、ロックがないとバレルが前後に踊ってしまうためチャンバーとフレームの間にフィーディング・ランプを延長させる形で金属の四角いブロックをはめ込んでバレルを前進位置で固定してあります。 オート・シアはもともとそこにあったかのようにきれいに組み込まれていて、今更ながら故ジム・ボランド氏の技のすごさに感心させられてしまいました。


 RANGER 1911A1 GI!?
 ハンドガンルームで何か面白そうな物はないかな?と物色していたら、えらく長いスライドの45オートが目にとまりました。 「何じゃこれは?」てな感じで手に取るとAMTハード・ボーラーのようなロング・スライド45オートですが、ステンレスではなくそれにもう1インチほど長いようです。 黒いボディーに白いグリップのコントラストが目立つガンで、さっそくジョンのところへ持っていって何の映画で使われたのか調べてもらいました。 コンピューターにシリアル・ナンバーを入れると何の映画のために貸し出されたのかすぐわかるのですよ! ちょっと期待しながら(?)何の映画だろう?と待っていると出たのはなんと 「Charie’s Angel」 と言う答えでした。

 「え〜?こんなの出ていたっけ?」


ロング・スライドの左側面!


スライドには両側とも何も刻印がありません!
 家に帰ってさっそく映画をチェックしたのは言うまでもありません。 1作目は相手の殺し屋が路地へ逃げた時に撃ち返して来るルガーP−08が快調にブランク作動しているのが印象に残っていますが、45オートのロング・スライドは目を凝らして見ていても全然わかりませんでした。 ではと、2作目の 「Charie’s Angel Full Throttle」 も続けて見てみたのですが、ロング・スライドは見つけることができませんでした。(どなたかわかる方、いらっしゃいますでしょうか?)

 この映画で使われたゴールドのデザート・イーグルはGibbonsから貸し出されたのは皆さんご存知ですよね? ハンドガン・ルームの1番奥の壁に今でもかけられています。(トップの写真)


フレームの刻印はこれだけ!


FEDERAL ORDNANCE,INC.S.E.M.CA
 せっかく貸し出されても出番のなかったロング・スライドですが、ちょっと気になったのでこのガンの正体を調べてみました。 フレームには FEDERAL ORDNANCE,INC.  S.E.M.CA とありますが、後はスライドにもどこにも刻印が見当たりません。 


なが〜いバレルとスプリングが出てきました!


ゴールドカップのようなスライド・トップ!
 フェデラル・オーデナンスという会社は、1966年から1992年までカリフォルニア州のサウス・エルモンテにあったのですがその後、Brickly Trading Co.と言う会社が引き継いで今日に至っています。 フェデラル・オーデナンス社は海外にあるアメリカ製、または外国製ミリタリー・ハンドガンやライフルを輸入卸をしていた会社で、M1カービンやガーランド、モーゼル98kやAKなどを主に扱っていたようです。 C96や714なども輸入しオーバーホールした物を販売していました。 この45オートもたぶんGIコルトを逆輸入してオーバーホールされた物の1つだと思います。 フェデラル・オーデナンスの45オートは RANGER 1911A1 GI と言い、5インチ・バレルのガバメント・モデルをさすのですが、RANGER TEN という10mmモデルもあったようです。 あと、SUPER COMP や ALPHA といったコンプ付き6インチ・モデルも存在するようです。 これらのガンは1988年から1992年まで販売されたようですが、ここに紹介した7インチのロング・スライドでゴールド・カップのようなトップ・リブにイライアソン・モドキのリヤ・サイトのモデルは存在しないようでして、たぶんスライドを載せ変えてあるのだと思います。 が、その正体は???です。 バラしてみてもカスタムされたような感じでもないので、できあえの7インチ・スライドを載せただけのように見えました。
 出来具合はまあ並(?)ぐらいな感じですが、これが映画の中で火を吹けばひじょうに印象に残るガンだと思います。 ヒーローズ・ガン(業界用語で主人公が使うガンのこと!)にはもってこいだと思いますけどね!
                     Special Thanks to : Gibbons Ltd.

                                   1/22/2008
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