Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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 GIBBON'S で見つけたガン? Part 5
 懐かしいGIBBON’S Ltd.
 写真の整理をしていたら まだいくつかギボンズで撮った写真があったので 忘れないうちに紹介しなくては!(笑) ギボンズとはもちろんGIBON'S Ltd. のことでハリウッドの映画やテレビにプロップガンを貸し出ししていた会社です。 ここの社長のマイク・ギボンズ氏とは友達でここの武器庫には出入り自由でしたので、気になったガンを見つけては写真に撮って皆さんに紹介しようと思っていたのでした。 残念ながらマイクはもうだいぶ前にこのビジネスを同業者の ISS スタジオという所に売ってしまって 今はローエンフォースメント関係のビジネスをしているんだそうで、もう以前のようにカリフォルニア州ではご法度で見ることができないフルオート・マシンガン達には会えなくなってしまったのです。 まだいくつか写真が残っていますので紹介しようと思います。
 HK P9S
 というわけで昔からHKの個性のあるガンは好きで、このP9Sも興味深いガンです。 このガンは皆さんにはもう説明するまでもなく G3やMP5で採用されているローラー・ロッキング・システムがハンドガンの中に組み込んであるというメカ好きにはたまらないガンなのですよ!


P9S & P9S Target


右側はシンプルなデザインです。


スライドの刻印


右側の刻印


サイトの比較


バレルウェイトはバレルをはさんで固定してあります。
 ボルト・ヘッドの両側に付いたローラーがバレルのチャンバーから伸びた側面の窪みに入っていて、弾を発射した反動でボルトフェイスにかかった力で下がろうとするのを邪魔するのですがローラーは側面の傾斜に押されて段々ボルトの中に入りロックが解除されて発射から少し遅れてスライドが下がるというディレイド・ブローバックと呼ばれるシステムですね。


ボルト・ヘッドが見えますか?


側面の凹みにローラーが入ります。
 プロップガンにするにはバレルにチョークを入れるのはもちろんですが、ボルトに付いているローラーをはずすとそのままブローバックになるのでバレルやスライドを削らなくても良いので簡単です。 スライドはプレスを多用して作られていますが、ドイツ製で作りが良いのと今では絶版ということもあり結構高価なガンになっています。 その上、競技用モデルはもっとレアだったりするので写真を撮らせてもらいました。


ハンマー内臓のメカ


銃口にネジが切ってあるのが見えますでしょうか?
 このガンが映画に出ていた記憶があまりないのですが、調べたら結構ちょい役で悪人たちの手に握られていることが多いようです。 主役級で出ていたとなるとチャールス・ブロンソンの「セント・アイブス」(1976)やLIVE AND DIE IN LA (1985) のウィリアム・デフォーなどがあるようですね。 それからROBO COP (1987) ではデトロイト・ポリスが使用する銃として出ていました。 やはりガンが出た当時は珍しいので映画に使われたのでしょうね。 最近の映画ではさっぱり見なくなりましたが、それでも最近の映画で見かけるとちょっとうれしくなってしまうのは私だけでしょうか?(笑)


セント・アイブス(1976)のブロンソン、指掛けのない初期型P9S


To Live and Die in LA (1985) のウィリアム・デフォー、サプレッサー付きです!


Robo Cop (1987) のP9S、オート9が派手ですね!(笑)


P9S、私は結構好きですよ!
 HK USP Match
 マイク・ギボン氏のオフィースで見かけたのはHKのUSP MATCHで2丁とも2トーンのものでした。 いちおうお約束ですので(笑) これはもしかして?と尋ねたらマイクが 「これはヒーローガンではないけど TOMB RAIDER の映画で使用するUSPのバックアップとして貸し出したガンだよ!」 という期待したとおりの答えをくれました。(笑) ヒーローガンというのは主役がメインで使用するガンのことでこの場合はアンジェリーナ・ジョリーが使用するUSP MATCHのことですね!


USP Match 左側面


右側です!
 普通のUSPとどこが違うのかと見ていくと、まず目に付くのはフロントに付いたバレル・ウェイトです。 私も実際に見るまではコンプでも付いているのかな?と思っていたのですが、これはこれはフレームにあるライト用レールを使って固定してあるフロントウェイトなのです。 バレル・ウェイトではなくバレルにはこのウェイトは触らないようになっています。


口径は45ACP、ウェイトにMatchの文字


チャンバーの前側が斜めに削られています。


スライドを引いたところ!


バレルはこれぐらい上を向きます。
 バレルは先端まで延びているロング・バレルで銃口の中にはネジが切ってあってブランク用のチョークが入れてあります。 バレルがぐらつかないように普通はスライド先端近くの部分にO−リングが入っていますが、ブランクでスムースに動くようにそれは取り外されています。 サイトは少し背の高いフロントサイトとそれにあわせたアジャスタブル・リヤサイトでUPSタクティカルのようなコンビネーションです。


アジャスタブル・リヤサイト


サイトを上から見たところ


フロントにHKの赤い刻印


ウェイトはレールを挟んで固定してあります。
 このUSP MATCHは45ACPなのですがTOMB RAIDERの1作目で使用されたのは9mmのUSP MATCHでした。 もちろん皆さんご存知だと思いますが、左手に持つUSP MATCHの方だけアンビのスライド・ストップに改造されています。 しかしながら彼女の持つガンのウェイトにはMATCHの文字やHKの赤い文字がないので たぶんCGで消してあるのか?と思ったのですが、よーく観察してみたらフロント・ウェイトの角の面取りの部分が少ないようなので文字の分だけ薄く削り取ってあるように思います。 2作目のメイキング・ビデオの中に出てくるUSP MATCHも同様に加工されているようでした。 先端部分を残して側面が1段低くなっているのが、わかります。


Tomb Raider 1作目のアンジェリーナ・ジョリー


スライドには9mmの文字!


右手のガンにはアンビのスライド・レリース


2作目のメイキング・ビデオから!


2作目で使われたUSP Match


フロントのHKの文字はありません!


アンビ・レバー付きは左手?


アンビのスライドレリースがよくわかりますね!


2作目の映画の中では左手にアンビ付きのUSP Matchを持っています。
と、ここまで書いてふと気がついたのは、1作目ではアンビ・スライドレリースの付いたガンを人差し指で操作するため右手に持っているのですが、2作目の映画やメイキング・ビデオの中では親指で操作するためか左手に持っているのです。 そちらのほうが使いやすかったということなのでしょうか?(笑)

ちなみに 1作目の映画にダニエル・クレイグが出ていたとはぜんぜん気が付きませんでした!(爆)



                                       1/28/2013


のちの007?
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