Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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 Toy Gun Box #15
 MGC LUGER P-08(8in) Langelauf
 MGCルガーP−08!
 今回のお題はMGCルガーP08の8インチモデル、アーティラリィー(砲兵)もしくはランゲ・ラウフと呼ばれるモデルですね。 マルシンのルガーP08が出るまでは最高の出来を誇ったモデルでした。 けっこう最近まで現役だったので持っていらっしゃる方も多いでしょうし、そんなに珍しい物でもないのですけど、黒い金属モデルガンはカタログ以外にあまりお目にかかれないと思いますのでさらっと紹介してみます。(笑)
 MGCルガーはNAKATAルガーの所でゲストに少し出したのですが、皆さん持っている方も多いのでここで紹介するほどのものでもないかなと思っていました。 このP−08は何年も前に頂いたものでマガジンが無かったのです。 マルシンのマガジンはどうかな?と試したところ、少しきつくて1度差し込むとなかなか抜けなくなってしまいます。 そこで実銃用のマガジン・ボトムが木製のレプリカ・マガジンが売っていたのでオーダーしてMGCルガーに入れてみると、なんなくピッタリ入ってしまいました。 少しマガジンキャッチの穴を上へ広げてやらなければなりませんが、サイズ的にはピッタリでした。 MGC製品は実弾が入らないように少しサイズを小さくして作ってあるものが多いのですが、このルガーはマガジンサイズに関しては実物に忠実に作ってあるようです。 少しフレームの幅が実銃より狭いようですが、横から見たバランスは設計が古いのにもかかわらず良く出来ているなあと感心します。


このルガーには刻印がありません!


リヤサイト!


なんとも言えないスマートな側面!


SAFEとありますが本当はナンバーが入ります。


上面にも刻印は無しです!


実銃用レプリカ・マグ
 で、ここまでが余談で(笑)今年の1月、ラスベガスでSHOT SHOWが終わった後の週末にいつもリビエラホテルで行われるアンティック・アームズ・ショーに出かけました。 SHOT SHOWは平日に行われるようになってから行けなくなってしまったので見れなかったのですが、SHOT SHOWが最新の物を紹介、展示するのに比べてアンティック・アームズ・ショーは古いガンがお好きな方にはもう素晴らしい物が見れるショーなのです。 P08はもちろんC96やP38,SAAに1911とすばらしいコレクションが拝めます。

 あるブースでルガーのスネイル・マガジンを見つけました。 後期型のマガジンには$100という値段が書かれていました。 普通、ルガーのスネイル・マガジンと言えば、まず$1000以上します。 「これ、$100ですか?」とそこのブースにいた人に聞くと「これはレプリカだから!」という返事が返ってきました。 よく見ると見覚えのある刻印が!(笑) なんと手に取るまでMGCのスネイル・マガジンとは気がつきませんでした。(大汗) まだまだ私も修行が足らないということなのでしょうね! 残念ながら32連のものではなくダミーの7連発のほうでしたが、少し考えて購入することにしました。 もともとは当時、¥2000で売られていたものですが$100は安いか高いかは難しいところですね。 しかし、ここは買わないで後から後悔するよりは、買ってから「どうしよう、買ってしまった!」と思うほうがいいと思ったので購入に踏み切りました!(爆) というわけで、めでたくスネイル・マガジンもそろったので今回は簡単に紹介しようと思ったわけです。(笑)


MGC製スネイル・マガジン


外観はよくできています。


68の数字とMGCのマーク!


残念ながら7発しか入りません!


スネイル・マガジンがあるとなかなか様になります。
 このMGCルガーは銃口が完全に塞がっていて刻印などはなく、輸入品であることを示すJAPANの文字だけがトグルにあるだけです。 私が思うにまだMGCが輸出をやっていたころのだいぶん後期のものではないでしょうか? それとこのルガーは少し残念なことにあのS字のトグル・リンクが欠品していてワイヤーを結って代用してありました。 まあこれでも機能はするのですけど、やはりちゃんとパーツを取り付けたいですね。 それと分解用のレバーのスプリングと小さいボールが無くなっていました。 オリジナルのMGCのパーツが手に入ればいいですが、それは難しいと思いますのでマルシンのルガーのパーツを代用するか!と考えているところです。


スチールパーツのオプションもちゃんとありました。


銃口は塞がっています。


ここにJAPANと入っていました。


分解出来る所までやってみました!


ちょっと見えにくいですが前撃針があります。

貫通していないところにピンが入っているので分解はやめておきました。
 MGCのルガーにはたくさんのアクセサリーがあったことが知られていますが、この8インチモデルにはストックは欠かせないですね。 MGCの板ストックには実銃用ストックと同じようにホルスターを取り付けるためのスリットが入っているのでレプリカですがホルスターをつけてみました。 当時のようなスクリューに一番近い形状のものを探して取り付けました。 ホルスターをストックにつけてみるとMGCのストックは実物より若干短いようです。 ホルスターとストックの後端が面一、ぐらいになるはずなのですが、ホルスターが少し飛び出ています。 他にもスチール・ストックやサイレンサー(当時はそう呼んでいましたね!)、ブローバック化を予定していたのか、スチール・パーツもオプションでありました。


MGC純正ストック


社外のレプリカ・ホルスター


ピッタリ入ります!


ストックの金具部分はプレスで製作されていました。


各種アクセサリー!木製グリップもありました。


差し込み式のサイレンサー!


ルガーの透視図、白黒を反転させてみてください!
手書きなのがわかりますよ!


ずらっと並んだルガーを手仕事で
調整しているところ!


このメカメカしさが良いですね!(笑)
 モデルになったルガー!
 美しいブルーのP08もたくさん現存していますが、大戦中のP08はこのMGCルガーのようなブルーというよりは黒に近い色合いで、妙にリアルな感じでなかなかの存在感があります。 皆さんはすでにご存知かと思いますが、MGCのルガーはグリップの淵にラインが入っていて実銃ではモーゼル社が製作したP08をモデルにしています。 このモデルは実銃も黒いプラのグリップが付いていてマガジン・ボディ−が少し長くボトムも黒いプラの物が使われているので ”ブラック・ウィドー” とニックネームがついているモデルなのです。 初期のMGCルガーには実銃と同じようにサイドにP08の刻印が入っていたようですね。


グリップの淵にラインがあります。


実銃のブラック・ウィドー
 昔からルガーP08といえば、大戦中の戦争映画には欠かせないですね。 たくさんのルガーP08がいろんな映画で使用されたと思いますが、8インチのアーティラリィー・モデルとなるとあまり見覚えがありません。 しかしつい最近見たような記憶があって う〜ん、何だったかなあ?と考えていたらやっと思い出しました! やはり歳ですかねえ?(笑) 最近は「あれだよ、あれ!」とわかっているのに名前が出てこないことが多くて思い出さないとどうも気持ちが悪い! 友人に思い出さないと脳の細胞がそのたびに1つずつ消滅してしまうそうですよ!と言われたのでなるべく自力で思い出すようにしています。(爆) って話がそれてしまいました。 出ていたのはスピルバーグ監督の WAR HORSE (邦題は戦火の馬)で珍しく8インチ・ルガーが出ているなあとその時は思ったのでした。
 WAR HORSE (2011)
 この映画はオスカー受賞作品なので説明するまでもないでしょう。 第一時大戦を舞台にイギリスとドイツの戦いの中で1頭の馬を描いた小説の映画化ですが、戦闘シーンに出てくる銃器はイギリス軍はエンフィールド小銃やウェブリーMarkVIリボルバー、ルイス・マシンガンなどでドイツ軍はモーゼルKar98やマキシム・マシンガンという感じです。 第1次大戦なのでKar98kではなく初期の長いKar98ライフルですね! ボルトハンドルがまっすぐなのですぐわかります。 


マキシム・マシンガン!


フル・チャージのブランクでしょうか?


イギリス軍といえばエンフィールド小銃


ドイツ兵のKar98ライフル


よく見るとルイス・マシンガンを運んでいます。


ウェブリー・リボルバー
 映画の中盤でドイツ軍将校がコートの中にルガーP08のアーティラリィー・モデルをストック付きで肩から吊っているシーンが出てきます。 その後に馬が弱って立てなくなったので射殺するシーンでストックからはずして撃つシーンがあります。 実際には射殺シーンは映らないので音だけでブランクで作動したかどうかは?でした。 しかし、ほとんど出ることのないアーティラリィー・モデルが出てきたのは何かうれしくなってしまいました。(笑)


コートの下からランゲ・ラウフが!


馬を射殺するところのシーン! しかし撃つ所は音だけなので作動するところは見れずじまい!(笑)


珍しいP08アーティラリー・モデルの映画出演シーンでした!
 今回のMGCルガーP08は、古い設計ですが、実銃の持つ雰囲気をよく表現したリアルなモデルガンの1つだと思います。 たくさんの方がまだ所持していらっしゃると思いますが、モデルガンの歴史の中でなくてはならないモデルだと思いますので大事にしてくださいね!


                                       3/11/2013
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