Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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  Toy Gun Box #5
 MGC SW/44
 COMBAT AUTO
 MGCの44オート!
 今回のトイガンボックスはMGCのSW/44オートを紹介します。 この44オートは輸出仕様の為、ブローバック・モデルではありません。 ハンマーやシアなどの主要パーツもロスト・ワックスではなく亜鉛合金製のパーツなのです。 それに、たぶん安全性を考慮してファイアリング・プレートはハンマーがあたる部分が短くされており、ハンマーが落ちても届かないようになっています。 輸出モデルは発火を目的とはしていなかったからでしょう。 バレルにはデトネーターはもちろん、前撃針も付いていません。 それに、エジェクターも入っていませんでした。(欠品なのかもしれませんが、、、)


44オートの左側面。刻印は日本のものと同じでしょうか?


こちら側には刻印はいっさいありません!


なかなかいい感じでしょ?


型とは思えない一体成型のリヤ・サイト!
 実はこの44オートは最初に手に入れた時、かなりひどい状態だったのです。 持っている方はご存知だと思いますが、最終期のMGC金属モデルの仕上げはもう最悪でどうしようもないものでした。 その上、メッキがかかっていたので仕上げなおす事も出来ませんでした。 この44オートも仕上げが悪く、スライドには引けがあり、各パーツの表面も最初からでこぼこで下地の仕上げ無しで黒染めされたようなものでした。 残念ながらこの44オートはセフティー・レバーの先が欠けてしまっていました。 私の44オートのイメージは、あのMGCのパンフレットの写真のような(トップの写真)きれいなブルーの表面を持った44オートだったので、少しでもそれに近づけようと仕上げなおすことにしたのです。 本当は出来るだけ当時のままの姿で保存したほうが良いのかも知れませんが、本来このモデルを作った時の製造者の方々は本物そっくりなおもちゃを目指されたと思いますので、スライドの平面だけでも出そうとやってみることにしたのです。 亜鉛合金の黒染めはあまりやったことが無く、なんか少しグレーがかった色になってしまいましたが、(ちょっとブルー液が濃すぎました!) 前の姿よりはだいぶんよくなったようです。(笑) いちおうセフティー・レバーはM39のを使って撮影の為、44オート用にアレンジしてみました。 まあこれからも少しずつ他のモデルのブルーイングもやってみようと思います。(老後の楽しみに取ってあるのだあ!)


スライドの刻印


スライドとフレームの合わせは、結構きっちりしています!


銃口のインサート!


かなり細身のマガジン、実弾は入りません!
 Smith & Wesson Model 44
 実銃のS&W Model44は皆さんご存知の方もいると思いますが、たった10丁しか作られませんでした。 なぜMGCがM39ではなくM44にしたかは、ブローバックにはシングル・アクション・メカのほうがシンプルで耐久性があった為というのが一番有力説ですよね。 写真で比べていただくとわかりますが、M44はM39よりセフティー・レバーが短いのです。 したがってその分、グリップ上部の逃げがありません。 そしてダブル・アクションかシングル・アクションかの違いなのですが、もう1つ違うところは、上側のグリップ・スクリューがM44はS&Wのメダリオンの上側にあるのです。 MGCの44オートは唯一そこが実銃との外観の違いなのですが、これは最初はM39で設計されていたのでは?と思います。 やはり強度上ダブルではなくシングル・アクションに設計変更したのでしょう。 メカも独自のものでシンプルなものですし、セフティーやグリップの形状変更は少し手を加えるだけで出来たのかもしれませんが、フレームまでは手を加えなかったのはM39も後で作ろうと思っていたから?(もしかしてただ忘れていただけかも?笑)


Model 44の写真はこれしかないんです!


グリップ・スクリューの位置がM44と違うでしょ?
 それにしてもよくM39やM44を当時、取材できたものだと思います。 たぶん写真から図面を起こしたのだと思いますが、それにしてもS&Wオートの雰囲気をよく出していると思います。 グリップ・スクリューの位置は少しだけ上下の位置が広く、見てのとおり実銃のグリップと交換してありますが、ほんの少し穴をずらしてあります。 しかしM44なんてモデルがあったかどうかなど、アメリカ人でも知っている人は少ないのではないでしょうか?


M39の実銃グリップをつけてあります!


けっこう上手いこと付いているでしょう?
 規制で無くなる銃身分離型オート!
 MGC44オートは52年規制で、もうなくなるというので友達と一緒に神戸からわざわざ東京まで買いに行った思い出があります。(関西にはもう無かったようなので) というか、友達が買うので遊びがてら一緒についていったのです。(貧乏な私には*一万円*などというお金が出ないのでありました!笑) 本当はCMCのガバのブローバックを買いに行ったのですが、確かあれは中野(?)にあった店だと思いますけどガバメント・モデルは売り切れでもう無く、ゴールド・カップしか残っていなかったのです。 それを買っておけばいいのに友達は何を思ったかそれを買わずにMGCボンド・ショップへ行き44オートを買ったのでした。(笑) 今思えばどうして????・・・・・。 (今となってはどちらも貴重ですけどね!)


MGC独特のシンプル・メカ!


ブローバック・モデルと同じデザイン!


エキストラクターとファイアリング・プレートは一体型!


ハンマーもシアーも亜鉛合金です!


インサートしかないチャンバー!


こんな感じで抜けています。


いつものようにバラしてみました! あ、ハンマー・ストラット外すの忘れた!
 平玉火薬(今やもう死語?)で重い金属スライドをブローバックさせる44オートは、作動は快調でプラのSIG P−210のブローバックに比べてかなりのショックを私の手にも心の中にも与えました。 平玉火薬を何枚も一生懸命入れて(当時のはオープン・タイプのブローバックでしたから!)やっとトリガーを引く瞬間にたどり着いた時のわくわく感はやったことのある人だけのものだと思いますね。 結局この友達は44オートをどこへやってしまったのやら! おまけに本人とも音信不通で行方がわからなくなってしまいました。 


HScやブローニング、モーゼルもBLKの予定だった?


”君にもできるスライショット・マジック”????
 しかし、30年も経ってまた手に出来るとは思ってもいませんでした。 パーツはもう手に入らないと思いますが、M39のパーツを流用して何とか形を保って行きたいと思います。 (どなたかセフティー・レバーは余っているので譲ってくれるという奇特な方がいましたなら、ぜひメールをくださいませ!) m(_ _)m


                                                    7/30/2007


「MGCブローバックのすべて」に付いてきたM39の取説!


パンフレットをイメージして撮ってみました!
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