Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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Toy Gun Box #17

 
Nakata / Marushin Luger P-08
 中田商店? マルシン工業?
 マルシンの金属ルガーP08と言えば、それまで最高の出来だったMGCルガーP08に変わって登場した良くできた金属ルガーがまず浮かぶのですが、マルシンがまだ中田商店のモデルガンを作っていた丸真ダイカストから独自にモデルガンを売り出すようになったころ、中田商店から引き継いでルガーP08を売っていた頃の物(だと思う?)を紹介しようと思います。


マルシン工業(だと思う?)初代ルガーP08


右側面
 このルガーP08はごらんのようにグリップ回りが中田商店の頃より少し小さくなっているのですが、フレームの金型変更は中田商店のころにすでに行われたという風にウェブなどで紹介されています。 なんと中田ブランドとマルシンブランドの両方で売られていた時期があるそうです。 私自身は全く記憶がなく、このモデルを知ったのはもちろん最初の規制の後、ガン誌に出ていたマルシンの広告に金色のモデルガンとして出ていたので知っているだけで実際に目にしたのは今回が初めてです。(と言うかあまり興味がなかっただけ?笑) 日本ではこのモデルで黒いモデルガンは多分存在しないと思うのですが、アメリカに輸出されていたとは驚きました。


C6656の刻印


右側にはNAKATA MODELの刻印


中田商店時代からの1920の刻印


銃口ギリギリのインサート!
 確か最初のモデルガン規制の時、中田のモデルガンは銃口をふさいで金色のスプレーで塗装されたものが店に並んでいたのを覚えています。 その時はまだ最初の形をしたルガーP08が金色に塗装されて店に並んでいたように思います。 そしてその後、マルシンへ移行していくのだと思いますが、このフレームの変更は重かった引き金を子供でも簡単に引けるように小型化したとウェブで皆さんは書かれています。 しかしそれを行ったのはまだ中田商店の頃なのだそうです。 このモデルのフレームには初期のものと同様に NAKATA MODEL の刻印がありますが、それはマルシンになってからも残っていたようで、結局どちらのものかは分からずじまいなのです。 


兄貴分の中田商店ルガーP08とツーショット!


トグルを跳ね上げる部分の比較


ここにスプリングが追加されています。


タニオ・メカの比較


リターンスプリングが省略されています。
 そこで、ウェブでこのモデルガンの写真を拾って刻印はどうなっているのか調べてみたのですが、どうも同じモデルガンでも3種類ある事がわかりました。 このモデルとまったく同じ刻印のもの、NAKATA MODELとあるのにシリアルナンバーの所にSMマークのある物、NAKATA MODELの刻印の代わりにMARUSHINの刻印でSMGマークの物。 3つ目はマルシン製でまちがいなく、SMGマークなのでいちばん後期のものですが、2つ目はSMマークではありますがNAKATA MODELの刻印があります。 この手元にあるモデルは多分SMマークになる前の物だと思われますが、2つ目のSMモデルには MADE IN JAPAN の刻印があるのでその時期までは輸出をしていたという事なのかも知れませんね。


手元にあるのと同じモデル!


NAKATA MODELとあります。


SMマークモデル!


これにもNAKATA MODELとあります。


SMGモデル!


このモデルにはMARUSHINと刻印があります!
 ご存じだとは思いますが、フレーム・サイズが変更になりメカのデザインが少し変更になっていますが、上半分のバレルアッセンブリーやマガジンのサイズは以前のものと互換性があったりします。 このモデルでバレルが貫通しているモデルは日本では無かったはずですが、これはご覧のように貫通しているので、たぶんかなり早い時期に日本から輸出された物でしょう。


上半分は殆ど同じです。


マガジンもサイズは同じです。


バレルは貫通しています!


前撃針です。


バラして見ました!
 当時リアル志向だった私には、このグリップの細いルガーP08はまったく興味がわかず、見向きもしなかったのですが、40年も経って手にするとは思いもしませんでした。 このモデルガンも中田商店からマルシン工業へ移行した過渡期のモデルとして重要な物なのかもしれませんね。 何よりこの後、あの素晴らしい出来のゲーリング・ルガーやP08シリーズを出してくるとはだれも思わなかったのでは?(爆)
 THE PIANIST (2002)
 ルガーP08と言えば以前にも書きましたが、「大脱走」のマックィーンと並んでこの映画のユダヤ人の労働者を間引く為、任意の8名を選んで路上に寝かせ一人ずつ頭を撃って射殺するシーンが印象に残っています。 最後の8人目で弾がなくなりマガジンを交換する間のなんとも言えない重くるしさが、より一層ナチの非情さを強調している演出だなあと感じました。


ユダヤ人を路上にうつぶせに寝かせるや否やいきなり射殺するSS隊員!


7人目を射殺!


8人目で残弾がなくなったのに気付くSS隊員


おびえる8人目のユダヤ人労働者


マガジンを交換しなくては!


あれ? これはP38用のホルスターやん!(爆)


チャンバーに初弾を装入!


トグルが少し持ち上がっているのがお判りでしょうか?


射殺された8人目のユダヤ人労働者。 薬莢がブランクなのが惜しい!(笑)
 ルガーのトグルを戻した後、微妙に持ち上がっていることからこれはプロップ・ガンに改造されたルガーだなとわかりニヤりとしますが、落ちた薬莢がブランクの薬莢なのが惜しいところです!(笑)

 しかしながらこのSS隊員が付けているホルスターはルガーP08用ではなくワルサーP38用ホルスターだ!などと突っ込むのは私だけでしょうか?(爆)


                                       9/15/2016
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