Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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Gibbons Ltd.  ハリウッドのプロップガン・レンタル会社 (Part 2)
映画「デスペラード」のポスター
レジェンド・オブ・メキシコのプロップガン (Once Upon a Time in Mexico)
 このポスターは皆さんご存知アントニオ・バンデラス主演の「デスペラード」です。 そして今回紹介するのはその続編の「レジェンド・オブ・メキシコ」で使われたロシー製サイド・バイ・サイド・ショットガンを紹介します。 この映画は「エル・マリアッチ」、「デスペラード」、「レジェンド・オブ・メキシコ」の三部作となっていますが、2作目で使われたソウド・オフ・ショットガンは当時の大手ステン・ブリッジから貸し出されたものなのですが、ステン・ブリッジはその後、倒産の危機に直面し多くのプロップガンを売却してしまいました。 その為かどうかは確かではないのですが、3作目の「レジェンド・オブ・メキシコ」ではGIBBONS LTD.が担当することになりこのソウド・オフ・ショットガンを作らなくてはならなくなりました。 そこで、元の銃がないので何とあの2作目の「デスペラード」の映画ポスターを参考に作ったというのですよ! それを行なったのがGIBBONS LTD.のガンスミス、ジムなんです。
GIBBONS Ltd.のガンスミス、Mr.Jim Boland
もう23年も前になるんですね!

イチロー・ナガタ氏のボランド・カスタム
 皆さんも1度は聞いたことがあるであろうイチロー・ナガタ氏のために作られたボランド・カスタムの名前は有名ですよね! それを作ったのもジム! そう、彼はジム・ボランドなんです!

 ただ非常に残念なのですが、彼は去年の1月に他界してしまいました。彼のガン・スミスとしての職人技を数々見てきた私は本当に残念でなりません。 今回は彼からじかに聞いた話をレポートしたいと思います。 



 私がマイクからバンデラスが使ったロシーの水平2連のソウド・オフ・ショットガンを見せてもらっていたらそこへジムが通りがかりちょっとこっちへ来て見ろと言うのでGIBBONS Ltd.の奥にある彼のワーク・ショップまでついて行くと壁に「デスペラード」のポスターが!  この写真を実物大まで拡大コピーしてグリップやフロントのフォアアーム(?)の部分の寸法を割り出したそうです。
上のポスターと見比べてみてください。

AMADEO ROSSI / THE OVERLAND SHOTGUN から作られました。
映画では必ず2丁作られます。 こんなので12番なんてとても撃てたものではありません!
モデル・オーバーランドです。 ダブル・トリガーです。
実銃にインサート??
用意されたベースとなる2丁のロシー水平2連ショットガンはもちろん新品。 きれいなブルーがかかっていましたが、それを写真のように使い古されたように仕上げなおしたそうです。 銃身もただ切っただけでなくちゃんとフロント部分を途中でつないであるんですよ。 あの映画はメキシコでロケされていますが、こちらから銃器を送る際に税関でトラブルが起こらないようにこの銃にはモデルガンのようにインサートが設けてあります。(実際はかなりトラぶったようですが、、。)
インサートといってもチャンバーのすぐそばだけです。

インサートが見えるでしょうか?
かなり太いインサートです。

尖っているところを撮る為フラッシュを使いました。
 要するに実弾を撃てないようにして通関させる為ですね。 ただしブランクにもワッドが入っている為それをうまく通す為にチェンバー側のインサートを尖らせてあるんです。 ワッドがインサートに引っかからないように2つに割る為なんですよ。 こういった改造はプロップガンを銃規制の厳しい国へ送るときなどによく行なわれるそうです。 それは外国でなくともニューヨークとか銃が所持できない所のロケでこちらからプロップガンを送る場合もインサートを入れたりするそうです。 確か以前、ガン誌でニューヨークのプロップガン・レンタル会社がレポートされていた時もオートなどは分解して普通のバレルと入れ替えられないようにスライド・ストップを溶接してある写真がありました。 GIBBONS Ltd.にはそのようなオートはないのですがリボルバーでは何丁かインサートが入っているガンがありました。 最近はニューヨーク・ロケでも銃撃シーンはカナダで撮られることのほうが多いみたいです。
このシーンではプロップガンが使われています。 

メキシコでロケされました。
これは慣れないとなかなかうまく出来ないんです。

何度も出てくるロシーの装弾シーン。
 話が少しそれてしまいました。 ジムいわく、このソウド・オフ・ショットガンで1番苦労した点は、装弾する際の中折れ機構だったそうです。水平2連を所持しておられる方はご存知だと思いますがショットシェルを装弾する時、銃を2つに折って装弾しますが、普通あの長い水平2連であれば簡単にブレイク・オープン、開くことが出来るのですけど、あんなに短くしてしまうとスプリングの力が強くて開くのにすごい力が必要になってしまいます。 そのスプリングの調整が難しかったということです。 「デスペラードでは排莢、装弾のシーンがなかっただろう? あのままじゃあすごい怪力の持ち主でないと開くことが出来ないからね!」 とジムは言ってました。 確かに「レジェンド・オブ・メキシコ」では何度も排莢、装弾のシーンが出てきましたね。 ジムの言うとおり彼の作ったガンはスムーズに開くことが出来ます。 ただし、12番をこんな短いガンで片手で撃つのはブランク以外はちょっと遠慮したいですね。
ラバーガン!
日本へ送りました!

マイクに頼んで作ってもらったラバーガン
GIBBONS Ltd.にはこんな型がたくさん保管してあります。

実銃から取った型に流し込んで作ります。
 そしてこちらはそのガンのラバーガンです。 俳優さんがスタントする場合、金属のプロップガンでは危険な場合もありますのでこういった物を使います。 ラバーガンといってもゴムで作られるのはそれで殴ったりする時に使うもので、最近はゴム製とは限らず中に芯を入れてプラスティックに近いものを注入して作られるものが多いです。 たとえば発砲シーンがなくたくさんの兵士に持たすのにこういったものを持ってもらいます。 またはリハーサルなどでのガンアクションや立ち回りの稽古に使われることもあります。 アップで撮られるシーンでは日本製のエアーガンの登場となることも多いそうです。 ここGIBBONS Ltd.にもたくさんの日本製モデルガンやエアーガンを在庫しています。 日本製は出来がいいのでアップの時に使われますが、そうでない時は台湾製のエアーコッキングガンを使うそうです。(笑)
もう一方の手にはエンフォーサー・モデルに怪しいサプレッサー。

このシーンは敵味方全部ラバーガンです!
 すみません。またまた話がそれてしまいました。 「レジェンド・オブ・メキシコ」では前半の教会での銃撃シーンはプロップガンの通関がなかなか出来ず、ラバーガンを使って撮られました。 ラバーガンで銃撃シーンを撮り後からコンピューターの画像処理で実際に発砲しているように炎を入れたわけです。 排莢、装弾のシーンは後から撮られたようです。 このラバーガンは神戸I.M.F.さんに頼まれ日本へ送るためにマイクに作ってもらいましたのでまだ神戸I.M.F.さんに在庫があれば入手可能ですよ!
こんな感じだとラバーガンとはわからないですね。

トリガーがトリガーガードとつながっているのが見えるでしょうか?
真ん中にモールディングの継ぎ目が見えます。

これもラバーガン!
パート3では、ジム・ボランド氏の信じられないような
ガンスミスのテクニックを紹介したいと思います。

                                     Special thanks to:   GIBBONS LTD.
                                                  KOBE I.M.F
.
                                                       10/9/2006
おまけ その1

なんじゃこれ?と思わず突っ込みたくなるシーン!!
(レジェンド・オブ・メキシコ編)
少し力が入りすぎたのでしょうか?

いくらラバーガンといってもそんなに銃身が下がってちゃあダメでしょう?
もしかしたらラバーガンかも?

いまどきリボルバーにサプレッサーはないだろう?
おまけ その2

なんじゃこれ?と思わず突っ込みたくなるシーン!!
(16ブロック編)
 日本では10月14日公開のブルース・ウィルス主演「16ブロック」です! 彼の使っているガンはスライドの幅の広さと銃口の大きさからグロックの45口径G21だと思います。
チャンバーの前側が斜めに削ってあるのが見えるでしょうか?

グロックのG21
 ストーリーはここでは書きませんが前半の刺客の頭を打ち抜いたところでガンがおもいっきりジャムしてるのですが誰も気がつかなかったのか長いことそのまま映っています。 どないなっとるんでしょうか???
誰か気がついてくれ〜!

あ〜!ジャムってる〜!
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