Peko's Gun Box
The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata)
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Gibbons Ltd.  ハリウッドのプロップガン・レンタル会社 (Part 3)
英語の発音では「ステチキン」に近い感じです!
スチェッキン・マシン・ピストル  ジム・ボランド氏のすばらしい職人技!!
 パート3ではジムの職人技を披露したいと思います。 話の発端は神戸 I.M.F.さんと新橋銃砲玩具店さんがタイアップでスチェッキンのエアーガンとモデルガンを作るという企画でした。 最初、マイクに「スチェッキンはあるかい?」と聞いたら「ここにはないが、持っているところを知っているから借りてあげるよ。」というわけでマイクに後日借りてもらい日本から神戸 I.M.F.さんがこちらへ来て、採寸、型取りを行なって帰りました。 この時に撮った写真が新橋銃砲玩具店さんのホームページに出ている写真です。 
トリガーガードはスプリングのテンションで下がったままになります。

分解はPPKのようにトリガーガードを下げます。
ストレート・ブローバックです!

かなり大きいガンです。
小さめのエジェクション・ポート!エキストラクターはかなり上のほうにあります!

ドラムを回してリヤサイトをアジャストします。
間違えないように大きく書いてあります!

使用ブランクは380ACPです。
共産国ならではの人の手がかかったパーツたち!

ここにほとんどのメカが詰まっています。
ショルダーストックが付くガンは魅力がありますね!

ストックに入れるとこんな感じです。
 その後、日本から連絡があり、I.M.F.さんと新橋さんで金を出す代わりにぜひマイクのGIBBONS Ltd.のところでスチェッキンを所持してもらいそれを映画で使ってもらおうという企画に変更としたいということでした。 皆さんもご存知かと思いますが、この手のフルオート・ハンドガン、それもレアなロシア製となるとアメリカでの入手は非常に困難です。 ガン誌のアメリカ・マシンガン事情を読まれた方はわかると思いますがクラスIII のスチェッキンを正規に輸入して所持している人はまずいません。 その上クラスIIIディーラーから売りに出されることはまれなわけで、それに映画で使うとなると必ずバック・アップ用にもう1丁必要なわけで2丁も揃えるとなると不可能に近いわけです。 ですが、マイクに聞くと他に手がないわけではないというのです。 スチェッキンは法律上アメリカへは輸入できないのですが、スチェッキンのパーツキットを輸入しているところがあるそうなのです。
トンプソンやAKS74Uなどが載っています。ブローニング1917のほうが安いぞ〜!

雑誌に出ているパーツキット!
 パーツキットというのはマシンガンではよくあるものでして、主要なフレームを除いたマシンガン1丁分のパーツをキットとして売っているもので、シリアルナンバーが入っているパーツはアメリカでは法律上基本的にガンで、それは他のガンと同じように登録しなければなりませんが、それ以外の部品はパーツとして特に登録なしに買えるわけです。 これらは普通、マシンガンの補修用として売られています。   たとえばガバメントを例に挙げますと、フレームにシリアルナンバーが入っているガバメントはフレームをパーツとして購入する場合、普通のガンを買うのと同じ手続きを踏んで購入しなければなりませんが、それ以外のスライドやバレル等は通販などで簡単に買える訳です。
 フレーム以外は面倒なフルオートの登録もなくスチェッキンのパーツ類は手に入るというのですが、(それにしてもスチェッキンは珍しいと私は思うのですが、、、。)肝心のフレームはどうするかというと、普通マシンガンのパーツキットはフレームだけないか、もしくはフレームを溶接でぶった切って販売されています。 それらをまた溶接して元に戻すというのです! (もちろんスチール・フレームのガンであることが条件ですが、、。) マイクはその工賃を請求しない代わりに映画で使うということで快く了解してもらいました。 まあどちらにせよ普通の民間人は所持できないのですけど! 
 パーツキットは2丁分オーダーしてもらい、念のためフレーム部分は3丁分取り寄せて何とか2丁にしようと言う計画です。 マイクのところはクラスIII ディラー・ライセンスはもちろんクラスII マニュファクチャー・ライセンスもあるので問題なく作業を行なえます。 しかし彼らも忙しいので仕事の合間にやってもらうしかないので「時間は保障しないよ!」ということでした。
スチェッキンのパーツ・キット
ここまでバラバラにしなくてもねえ!!!
キットをテーブルの上に並べてみました。

2丁分+アルファーのパーツキット
 さてパーツキットが届いたよと連絡を受けたので見に行ってみました。 最初見た時、「え〜〜!なんじゃあこれ?」みたいな感じであっけにとられてしまいました! 写真を見てもらえばお分かりのとおり、もうこれでもか〜!という感じでフレームをぶった切ってあります。 見てのとおり、スチェッキンのフレームはどこも肉厚が薄いので、というよりどこもかしこも肉抜きがしてあって非常に貧弱に見えるのでこれでフルオート大丈夫かな?という感じなのにこんなバラバラのフレームの切れ端を1つに出来るのかなあ?と思いました。 マイクに聞いてみると 「ここまで切らなくてもいいのに! まあけどジムならできるよ!」 と言っていました。ジムも 「問題ないよ!けど時間はかかるな!」 と言うことでした。 ジムはこれまでも日本軍の九二式重機やロシアのRPKなどのマシンガンを再生したりしています。 しかしパーツキットが来てから1年以上たっても結局手がつけられない状態で時間ばかり過ぎて行きました。 日本からもどうなっているのか?と何度も問い合わせが来ていました。
パーツにも番号が入っています。同じパーツでもこの2丁では少し形が違うので互換性はないようです!

同じフレームのパーツと思われるものを集めてみました。
シリアルナンバー2859のフレームとスライド

これがいちばん揃っている感じです。
シリアルナンバー1278のフレームとスライド

ほとんどのパーツにシリアルナンバーが入っています。
シリアルナンバー1615のフレーム

プラス・アルファーのフレーム
グリップの裏にもシリアルナンバーが手書きで書いてあります。

ストックにスリング
ケース付きです!

予備マガジンも付いてきました。
半分完成したスチェッキン!
スチェッキン・マシン・ピストル
 ある日もう忘れたころにふと思い出してマイクに電話して聞いたら半分ぐらい出来たと言うので途中経過を見に行きました。 ジムはほとんど出来ている1丁とまだ溶接途中のフレームを見せてくれました。 見てのとおり、あのバラバラの切れ端がちゃんとフレームになっています。 溶接をなさる方はわかると思いますが、薄いものを溶接すると言うのはかなり難しいのですよ。 フレームの寸法はもう1丁借りてきてそれを採寸して溶接したそうです。 バレルはBARSTOの加工前の丸棒からの削りだしだそうです。 マイクが 「こっちのは試射できるけど撃ってみるかい?」 と言うのでブランクでセミ、フル両方で撃たしてもらいました。 皆さん信じられますか? こういうのってなんかすごいと思いませんか? 私なんかこういう職人仕事を見ると本当に感動します。 詳細は写真を見てください。
あのバラバラがこんなになりました!

半完成の1丁と溶接途中のフレーム
ストック取り付け部もぶった切ってあったはずなのに!

ストックをつけても全然ガタもありません!
バレルもパーツ類もぴったりおさまっています!

仮組なのでまだ溶接跡が残っています。
このぺらぺらのフレームのおかげであまり重くないのです!

この薄っぺらいフレームがわかるでしょうか?
バレルを差し込んであるところも接いであります!

溶接途中のフレーム
この薄いパーツを溶接するのはかなり難しいと思います。

1つずつパーツをつないでいきます!
サンドブラストがかけてありますね。

接いであるのがわかりますか?
チャンバー手前のスロープに2本の溝が軽くつけてあります。

ジャムしないように工夫してあります。
どこもかしこもスカスカに軽量化してあります。

よく見ると継ぎ目だらけです!
まったく問題なく作動します!

皆さん!信じられますか?
大きいガンですが持ったらそんなに重くないのですよ。

マイク・ギボンズ氏に持ってもらいました! 大柄の彼が持っても大きいガンです!
スチェッキン 完成!!
 そして数ヵ月後、完成したスチェッキンはブルーをかけられ1度、韓国へ送られ映画出演したそうです。 マイクに聞いたら 「韓国語の題名で何の映画かわからん!」 と言っていました。 ちょっと時間がかかりすぎた為か残念ながら新橋銃砲玩具店さんはこのプロジェクトから手を引かれたそうです。
スライドについているレバーでセミ・フル・セーフティーを切り替えます!
これからも映画でどんどん活躍してほしいものです!
 スチェッキンなんてなかなか普通では見る機会がないガンなんです。 ブランクはマカロフ弾にいちばん近い380ACPを使用するようにチャンバーを加工してあります。 マガジンは普通のダブル・カーラム・マガジンではなくマガジン・リップまで2列のマシンガンによくあるようなマガジンなのでジムはM16のチャンバーのように2列のスロープをチャンバーの手前に設けてジャムが起こらないようにしています。 ストックをつけても全然ガタがないのですよ!

 しかしあの薄いフレームはモデルガンにするにはなかなか強度が出せないのではないかと思います。 神戸 I.M.F.さんのエアーガンに期待したいですね!
ジム! いろいろな話を聞かせてもらい、ありがとうございました!

亡くなる4ヶ月ほど前のジム・ボランド氏 もっと話を聞きたかったです、、、。
 皆さんにジムの職人技を紹介しましたが少しは伝わったでしょうか?
ジム・ボランド氏の冥福を祈ってこの彼のレポートを終わります。
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                                    Special thanks to:  Mr.Jim Boland
                                                 GIBBONS LTD.
                                                 KOBE I.M.F
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                                                    10/22/2006
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