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The difference between men and boys is the price of their toys. (by Ichiro Nagata) |
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Winchester M97 Shotgun |
ウィンチェスター・モデル97・ショットガン | |
今回は長物の紹介と行きましょう! 長物と言っても皆さんよくご存知のウィンチェスター・モデル97ショットガンです。 M97ショットガンと言えば古くはMGCが金属でモデルガンを、最近(でもないですが)はTANAKAからプラでモデルガンとエアーガンが出ていますので馴染み深いと思います。 散弾銃の許可を持っていらっしゃる方の中にはM97ショットガンを所持されている方もいるでしょう。 詳しい説明は他のサイトにお任せして、ここではあまりレポートされていない(と思う)ことを紹介します。 | |
ウィンチェスターM97ショットガン テイク・ダウン・モデル |
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この97ショットガンはバレルと機関部を2つに分割出来るテイクダウン・モデルです。 モデルガンでは実現できなかったテイクダウンの構造を紹介しましょう。 エアーガンでもやはり強度的に難しいかもしれませんね。 もちろん97ショットガンの中にはテイクダウン出来ないモデルもあります。 | |
バレル右側の刻印 |
バレル基部とフレームはマッチング・ナンバーです。 |
まず、どうするかと言うと、マガジンチューブの先にあるプラグを反対側へ押し出します。 その押し出したプラグを使ってマガジンチューブを90度ぐらい回転させます。すると、前へスライドさせることが出来ます。 フレームから抜けた状態で、こんどはバレル基部を90度回転させると前へ抜くことが出来るのです。 2つに分かれるとかなり短くなりますね! | |
マガジン・チューブ先端のプラグ |
反対側へ押し込みます。 |
チューブを回してスライドを前へ押すと・・・・・・。 |
チューブのフレームに入っていた部分が出てきます。 |
バレルを左にひねります。 |
するとバレルが前へ抜けます! |
バレル側の結合部分 |
フレームのフロント部分 |
このM97はもともとはフルチョークの長い30インチ・バレルが付いていたと思われますが、20インチに切り詰めてあり、ブルーをかけなおしてあります。 銃の骨董的価値はあまりないのですが、カーボーイ・シュートなどで使えるようにしてあります。 | |
2つに分かれたショットガン! |
装弾は下から! |
スライドを引いたところ! |
ハンマーが起きている状態です! |
ソウド・オフ・ショットガン! | |
アメリカではライフルは16インチ、ショットガンは18インチ以上バレルの長さがあり、全長が26インチ以上ないと民間では所持できません。 マイアミ・バイスのイサカ、マッド・マックスの水平二連、ターミネーター2の1887ショットガンなどはアメリカでは違法改造になってしまうのですよ。 これは昔、ショットガンを短く切ってコートの中に隠し持ち、銀行強盗を行った連中がたくさんいたので法律で禁止したわけです。 M4ライフルなども実際は14.5インチ・バレルですが、民間に売られているM4ライフル(風)は16インチ・バレルなわけです。 ちなみに映画「プラトゥーン」に出てきたバーンズ・モデル! 映画では16インチバレルが付いていたようですが、あれだとバヨネットが付かないんですよ!(笑) M16系は7インチ・バレルなどもありますが、簡単に取り替えられるこれらの短いバレルは、みんな違法なのです。 ところが、ストックをはずし、ピストルのカテゴリーで登録したものはかまわないわけです。 古くはブッシュ・マスターとか、M16系でしたらパトリオットなどはピストルになるわけです。 ピストルだとバレルはいくら短くてもかまわないですから! しかし、ピストルにストックを付ける事は法律で禁止されています。 もちろん、モーゼルC96やルガー等、例外が許されているものもあります。 面白いことに、M16系のパーツはメイン・フレームを含め簡単に手に入るのですが、フレームもライフル用とピストル用の2つがあるのです。 まったく同じものなのですが、ピストル用のフレームはピストルとして登録しなければならず、もちろんストックをつけてはいけないのです。 ライフル用のフレームには16インチ以下のバレルを組み合わせてはいけないわけですね。 |
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ショットガンの右側面 |
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いつものようにちょっと話がそれてしまいました。 それたついでにもう1つ! では短いショットガンもピストルとして登録すれば?と思いますが、ハンドガンはライフルド・バレルで、なおかつ50口径以内でないとダメと決まっているので12番のショットシェルはサイズが大きすぎます。 410番を撃てるハンドガンがあったと思いますが、バレルには申し訳程度にライフリングが入れてありました。 入っていないと許可が下りないからですね! まあしかし、「デスペラード」でアントニオ・バンデラスが使ったようなガンで12番のショットシェルを片手で撃ちたいとは思いませんが、、、、。 |
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M97とトレンチガン |
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トレンチ・ガン! | |
おっと、話をM97ショットガンに戻しましょう! こちらはご存知、トレンチ・ガンです! ブルーなどはほとんど落ちていますが、戦場を闘いぬいてきた風格があります。 このアメリカ軍へ納入されたトレンチ・ガンはもうあまり残っていないのでかなりの高値で取引されています。 実際、普通のM97ショットガンは300ドル台で買えますが本物のトレンチ・ガンは数が少なく、$1000〜$1500ぐらいの値段が付いています。 本物のトレンチガンには合衆国へ納入または軍で改造された為、フレームにU.S.の刻印があります。 ストックには検査官のスタンプとクロス・キャノンといわれるマーク、バレルにもプルーフ・マークが入っています。 このトレンチガンはテイク・ダウン・モデルがベースになっていますが、その構造上テイク・ダウンは出来なくなっています。 マガジン・チューブの前方にバヨネット・ラグがある為、前にチューブを抜くことが出来ず、したがってチューブを回すためのプラグも省略されています。 | |
U.S.の刻印とフレーミング・ボンブのマーク! |
検査官のイニシャルとクロス・キャノンのマーク |
ストックにはスイベル・リング |
バヨネット・ラグ |
シリンダーボアのバレルにフレミング・ボンブの刻印 |
ウィンチェスターのバット・プレート |
こちらはM97ショットガンとM1917バヨネットです。 これについても書こうと思ったのですが、長くなってしまうのでGOODSのページで紹介することにしました。 Goodsのページ / M1917 Bayonet |
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トレンチガンとM1917バヨネット |
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映画「ブリット」の中のM97ショットガン! | |
M97ショットガンと言えば映画ではThe Untouchables (1987) やVirus (1999) 最近では Pearl Harbor (2001) でトム・サイズモアの手に握られていましたが、私はやっぱりスティーブ・マックィーンの Bullitt (1968) ですかね!(笑) 「ブリット」と言えばよくダイアモンドバックで取り上げられますが、証人の口をふさぐために来た二人組の殺し屋の一人が、M97ショットガンを使っていてそれをテイク・ダウンしてコートの中に隠すシーンが心に残っています。 ハンマーのあるスライド・アクション・ショットガンは一目見てわかり、撃たれた刑事が救急車の中で「ガンはウィンチェスター・ポンプ!」と言うせりふでその知名度がわかりますね。 | |
バレルはマガジンチューブと同じ長さに切り詰められています! |
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トリガー・ガードの上にU.S.の刻印が! |
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このM97ショットガン、よ〜く見るとフレームにU.S.の刻印が! なんとこのショットガンはもともとはトレンチガンだったのです! 今ではもったいなくて(?)普通のモデルにしてしまうなんて考えられないのですが、当時は今ほどトレンチガンの価値が上がっていなかったのでしょうね。 そしてバレルはマガジンチューブと同じぐらいの長さの16インチぐらいまで切り詰められています。 | |
すでにチューブが前に出ています! |
あっという間にテイク・ダウン! |
ちなみにテイク・ダウンする時はチューブ・マガジンに弾が入っていると引っかかってテイク・ダウン出来ません。 映画では2発、発砲してテイク・ダウンしていましたので2発しか入っていなかったのでしょうか?(笑) カーチェイスのシーンでは3発しかショットシェルを装填しませんでしたが、3発撃ったところでガソリン・スタンドに突っ込んでしまいました。 ちゃんとつじつまが合うように映画は撮られていましたね。 実際はマガジンに5発入ります。 チャンバーとあわせて6発のファイアー・パワーです。 |
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3発装填します。 |
この後ちゃんと3発しか発射しません! |
スティーブ・マックィーンは、やはりカッコいいですね! |
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今回はウィンチェスターのM97ショットガンでした。 次回は何にしようかな? Special thanks to: Craft Apple Works 5/6/2007 |
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